呂祖(読み)りょそ(その他表記)Lü-zu

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「呂祖」の意味・わかりやすい解説

呂祖
りょそ
Lü-zu

中国,唐代の伝説的人物呂嵒 (がん) の別称。字は洞賓。号は純陽子。貞観 20 (646) 年の生れと伝えられるが,黄巣の乱ののち,行方不明となりながら,宋,元,明の各王朝に現れたというところから,八仙の一人として尊崇され,各地に廟が建てられた。元の武宗のとき,孚佑帝君に封じられ,清朝になって道教の神に列せられた。宋以降の民衆道教は,呂祖を中心神格として発展している。全真教はこれを宗祖の一人に据えている。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「呂祖」の意味・わかりやすい解説

呂祖
りょそ

呂洞賓

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の呂祖の言及

【呂洞賓】より

…名は嵓(巌),号は純陽子,回道人。また呂祖,孚佑帝君(ふゆうていくん)などと呼ばれる。近世の代表的な仙人の一人として,宋以後広く民間の信仰を集め,製墨業者の祖神とされるが,その実在性に関しては多くの疑問が存在する。…

※「呂祖」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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