呉れて遣る(読み)クレテヤル

デジタル大辞泉 「呉れて遣る」の意味・読み・例文・類語

くれて‐や・る【呉れて遣る】

[動ラ五(四)]
物を与えて、遠くへやる。
自分より目下の者や、いまいましく思っている者に物を与える。「こんなものすべて―・る」

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「呉れて遣る」の意味・読み・例文・類語

くれて‐や・る【呉遣】

  1. 〘 他動詞 ラ行五(四) 〙
  2. 物を与えて、遠くへやる。
    1. [初出の実例]「さるべき受領あらば、知らず顔にてくれてやらんとしつる物を」(出典:落窪物語(10C後)一)
  3. 自分より身分の低い者、軽蔑(けいべつ)している者に、物を与える。取らす。
    1. [初出の実例]「三十ドルも払ったそのばかでかい帳面を一頁も使わない中にマリヤに呉れてやってしまったのだ」(出典:がらくた博物館(1975)〈大庭みな子〉犬屋敷の女)

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