日本歴史地名大系 「周敷郡」の解説 周敷郡すふぐん 愛媛県:伊予国周敷郡「和名抄」所載の古代伊予国一四郡の一。流布本に「周敷」と記し、「主布」と訓ずる。「すふ」であろう。高山寺本には周敷郡内の郷として田野(たの)・池田(いけだ)・井出(いで)・吉田(よしだ)・石井(いしい)の五郷を記し、流布本にはこのほかに神戸(かんべ)・余戸(あまるべ)の二郷が加わる。郡名の初見は「続日本紀」天平宝字八年(七六四)七月一四日条に「伊与国周敷郡人多治比連真国等十人、賜姓周敷連」とあり、また同書の同年一〇月二六日条に「伊予国人大初位下周敷連真国等廿一人、賜姓周敷伊佐世利宿禰」とある。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報