呪禁博士(読み)ジュゴンハカセ

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精選版 日本国語大辞典 「呪禁博士」の意味・読み・例文・類語

じゅごん‐はかせ【呪禁博士】

  1. 〘 名詞 〙 令制において、典薬寮に属し、呪禁生に呪禁を教授した職。官位相当は正八位上。ずごんはかせ。
    1. [初出の実例]「咒禁(シュコム)博士木素丁武(もくそちゃうむ)、沙宅万首(さたくまんしゅ)に銀人ごとに二十両賜ふ」(出典日本書紀(720)持統五年一二月(北野本南北朝期訓))

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の呪禁博士の言及

【呪禁師】より

…そして767年(天平神護3)8月16日,大瑞と判定された瑞雲の出現によって〈神護景雲〉と改元された日に,関係のあった多くの官人たちとともに,呪禁師の末望足(すえのもちたり)が外従五位下を特授されて貴族官人の末席に列したケースがみえる。なお,典薬寮には,呪禁師とは別に呪禁を教える呪禁博士1人があり,従七位相当官であった。またこの呪禁博士に呪禁を学ぶ呪禁生(じゆごんしよう)6人が規定されていた。…

※「呪禁博士」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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