20世紀日本人名事典 「呼び出し太郎」の解説 呼び出し太郎ヨビダシタロウ 大正・昭和期の相撲呼び出し 生年明治21(1888)年2月15日 没年昭和46(1971)年3月3日 出生地東京都墨田区 本名戸口 貞次郎 主な受賞名〔年〕勲六等単光旭日章〔昭和44年〕 経歴明治31年、数え年11歳のとき巡業についていったのが呼び出し人生の始まり。国内巡業はもとより、朝鮮や中国までさすらう。明治、大正、昭和の3代にわたり、名人芸の太鼓の音色は小鉄の美声とともに好角家をしびれさせた。定年制の実施により昭和39年の九州場所限りで引退したが、その後も花相撲や地方巡業などではバチを握り、ファンを喜ばせていた。なお、44年の勲六等受章は角界では初めての生存者叙勲だった。 出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報