生存者叙勲(読み)せいぞんしゃじょくん

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「生存者叙勲」の意味・わかりやすい解説

生存者叙勲
せいぞんしゃじょくん

第2次世界大戦後,池田内閣によって復活された生存者に対する栄典授与。明治以来行われていた国家や公共のため特に功績のあった人を表彰する栄典制度について,1946年5月,占領軍指示叙勲死者だけとし,生存者叙勲は停止され,翌 47年には金鵄勲章は廃止された。吉田鳩山,岸の各内閣はこれに対し,新栄典制度を立案した。しかし,野党世論反対で実現するにいたらなかった。そこで,63年7月,池田内閣は閣議決定で生存者叙勲の復活をはかり,以来春秋2回,定期的に叙勲を実施している。原則として 70歳以上に限定している。

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世界大百科事典(旧版)内の生存者叙勲の言及

【位階勲等】より

…戦後の46年,生存者叙位叙勲は一時停止され,叙位は今日も死没者にしか与えられない。64年特権を伴わない生存者叙勲,戦没者叙勲が開始された。これは安定した戦後体制形成の功労者に対する栄誉の付与である。…

※「生存者叙勲」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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