花相撲(読み)はなずもう

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

花相撲
はなずもう

日本相撲協会の相撲興行の一種で,本場所以外の興行をいう。番付や給金などには無関係の相撲で,慈善相撲,巡業相撲,あるいは引退相撲などを総称していう。本取組のほか,初っ切り相撲甚句,太鼓の打ち分け,5人抜きなど本場所ではみられない余興が行なわれる。花相撲の語源は,投げ銭目当ての野相撲祝儀を「はな」といったところからきている。最近では海外巡業やトーナメント制試合なども行なわれている。

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デジタル大辞泉の解説

はな‐ずもう〔‐ずまふ〕【花相撲】

《もと、木戸銭を取らず花(祝儀)だけを受けたところから》本場所以外に興行する相撲。現在では、本場所終了後に行われる慈善・奉納・力士引退相撲などをいう。

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世界大百科事典 第2版の解説

はなずもう【花相撲】

本場所以外の相撲興行はすべてを花相撲という。引退相撲,慈善相撲,巡業相撲などがこれに当たり,相撲の勝敗は番付の昇降や給金に関係しない。花相撲には本場所に見られぬ初切り(しよつきり),相撲甚句,太鼓の打分け,五人抜きなどの余興が見られる。花相撲の〈花〉の語源は唐の〈纏頭(てんとう)〉からきている。中国では祝儀に綿布を与えると,これを頭に巻いて拝受する風習があり,これが日本の平安朝貴族に伝えられ,その風習とともに〈纏頭〉の文字を用い,引出物の意味である〈被物(かずけもの)〉といい,また祝儀の意である〈はな〉といった。

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大辞林 第三版の解説

はなずもう【花相撲】

本場所以外に臨時に行われる相撲興行。もと入場料をとらず祝儀(=花)だけで興行したことからいう。現在は本場所終了後に行われる古式相撲大会や慈善相撲大会などをいい、取組のほか、しょっきり・相撲甚句などが余興として行われる。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

花相撲
はなずもう

本場所以外の興行のことで、勝負は番付や給金に関係がない。広い意味で地方巡業の興行も花相撲である。本場所には見られない初切(しょっき)り、相撲甚句(じんく)、飛びつき5人抜きなどの余興を行う。花相撲の語源は、江戸勧進相撲の初期のころ、見物人の投げ銭や祝儀(纏頭(はな))を目当てに行った辻(つじ)相撲、祭礼に際して催した興行相撲などから出ている。[池田雅雄]

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精選版 日本国語大辞典の解説

はな‐ずもう ‥ずまふ【花相撲】

〘名〙
① (「はな」は祝儀の意) 春秋二期に興行した本場所の相撲に対して、それ以外の相撲。もと木戸銭をとらず、客の祝儀だけで興行したところからいった。現在では、本場所終了後行なわれる「引退相撲大会」「福祉相撲大会」などをいい、勝敗は、番付や、給料には関係しない。
※狂歌・徳和歌後万載集(1785)三「春ならで秋のちぐさの花ずまふさそはぬ風に羽織ちりめん」
② 花合(はなあわせ)と同じく、東西に分かれ、種々の花を出しあって優劣を競う遊戯。また、これに添えた遊戯的な相撲。
※浄瑠璃・仮名手本忠臣蔵(1748)二「梅と桜の花相撲(はなスマフ)に枕の行司なかりけり」
※歌舞伎・名歌徳三舛玉垣(1801)三立「すりゃわたしらに此所で、惟喬様・惟仁様の、不徳をあぐる花角力、かの玄宗の戯れを、爰に写して」

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