呼馴・呼慣(読み)よびなれる

精選版 日本国語大辞典 「呼馴・呼慣」の意味・読み・例文・類語

よび‐な・れる【呼馴・呼慣】

〘他ラ下一〙 よびな・る 〘他ラ下二〙
① なれなれしく呼ぶ。
※枕(10C終)五七「げす女の名よびなれていひたるこそにくけれ」
② そう呼ぶことになれている。習慣としてそう呼ぶ。「呼びなれた名」

よび‐ならわ・す ‥ならはす【呼馴・呼慣】

〘他サ五(四)〙 正式名称は別にあるが、そういう名で呼ぶのを習慣としている。呼びなれている。
随筆・吉原大全(1768)二「自然ときのじやとよびならはしける、今はすべて台肴やの家の名となりぬ」

よび‐なら・す【呼馴・呼慣】

〘他サ五(四)〙 そういう名で呼ぶことを習慣とする。通称として呼ぶ。
小説神髄(1885‐86)〈坪内逍遙〉下「英国文法にも歴史現在とよびならせる一種の用語法ありといへども」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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