普及版 字通 「咆」の読み・字形・画数・意味
咆
8画
[字訓] ほえる・なく・いかる
[説文解字]
[字形] 形声
声符は(包)(ほう)。〔説文〕二上に「(な)くなり」とあり、次条に「(かう)は咆(ほ)ゆるなり」とあって互訓。動物の咆える声をいう。動物のたけり鳴くを咆吼といい、ともにその声を写した語である。
[訓義]
1. ほえる、なく、たけりほえる。
2. いかる。
[古辞書の訓]
〔新字鏡〕咆休 和奈之(わなし)/咆勃 和奈之(わなし)、加牟(きかむ) 〔名義抄〕咆 サケブ 〔字鏡集〕咆 タケシ・ホユ・ノム・カカヤク・サケブ
[語系]
咆be、hu、號(号)h、哮xeu、囂xiは声近く、みなたけびおらぶ意の語で、囂(ごう)の他は動物のたけび怒る声を写したもの。囂は多くの祝告を列ねて、たけり狂うように祈るさまをいう。みな一系の語とみてよい。
[熟語]
咆▶・咆吼▶・咆哮▶・咆号▶・咆怒▶・咆勃▶・咆躍▶
[下接語]
嘔咆・虎咆・哮咆・怒咆・雷咆
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報