和ぎ(読み)なぎ

精選版 日本国語大辞典 「和ぎ」の意味・読み・例文・類語

なぎ【和・凪】

  1. 〘 名詞 〙 風がやんで、波がなくなり、海面が静かになること。「朝なぎ」「夕なぎ
    1. [初出の実例]「かねてより風にさきだつなみなれやあふことなきにまだき立らん〈よみ人しらず〉」(出典:古今和歌集(905‐914)恋三・六二七)
    2. 「フネニ ノル タメニ ヨイ naguigia(ナギヂャ)」(出典日葡辞書(1603‐04))

和ぎの補助注記

四段活用動詞の連用形の名詞化したもの。水面がなぎ倒されたように平らになることで、「なぐ(薙)」の連用形の名詞化とする説もある。また、「万葉‐一〇六二」に「夕薙(ゆふなぎ)」という表記がある。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む