日本歴史地名大系 「和佐山」の解説 和佐山わさやま 和歌山県:和歌山市河南地区禰宜村和佐山紀ノ川と山東(さんどう)盆地との境の山並をよんだ。禰宜(ねぎ)南部の矢田(やた)峠辺りから北東に城(じよう)ヶ峯(二五五・四メートル)・高積(たかつみ)山(二三七メートル)が連なる。長承元年(一一三二)一一月一六日付山東庄立券文案(根来要書)に記される山東庄の四至に「限北神山楚(ママ)下并和佐峯」とみえる。「中右記」天仁二年(一一〇九)一一月六日条には「海上間自然過藤代山・和左々加山了」とある。また、永享五年(一四三三)六月日付和佐庄高大明神雑掌言上状写(湯橋家文書)によると、高(たか)大明神社が「和佐高山」に遷座した。「続風土記」は禰宜村の高三所(こうさんじよ)大明神社について「村の東和佐山の嶺にあり、和佐山一に高山といふ」と記し、和佐山は「高山」ともよばれていたらしい。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by