和名村
わなむら
[現在地名]吉見町和名
下細谷村の西、吉見丘陵南東部と低地とが接する辺りに位置し、北は御所村。和奈とも記した。小名に上谷・鮫ヶ谷・雁沢・中山・丸山・大塚などがある。これらの名が示すとおり地形は起伏に富んでいる。地内には縄文時代中期・弥生時代後期・古墳時代前期の集落遺跡和名遺跡、弥生時代後期・古墳時代前期の集落遺跡丸山遺跡、古墳時代後期の和名窯跡群などがある。また常念寺には応永二五年(一四一八)銘の板碑がある。小田原衆所領役帳によると松山衆の狩野介の所領のうちに吉見郡「和奈」二三貫文があり、弘治元年(一五五五)に検地が行われている。田園簿では田高一一三石余・畑高六九石余、幕府領。日損場との注記がある。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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