和多見町(読み)わだみちよう

日本歴史地名大系 「和多見町」の解説

和多見町
わだみちよう

[現在地名]松江市和多見町

大橋おおはし川南岸に位置する町人町。西は八軒屋はちけんや町・白潟本しらかたほん町、南はてら町、東は大橋川と天神てんじん川を結ぶ堀を挟んで松江分に接する。和田見町とも記されるとともに、下和田見町の名もみえる(「雲陽大数録」「出雲稽古知今図説」など)。堀尾時代城下図に町屋がみえ、当町南側に寺町から続く西光さいこう寺・本柳ほんりゆう(現真宗大谷派本龍寺)じうん(慈雲寺)が並ぶ。大橋川沿いは船の荷揚場で、白潟漁師の本拠地ともいわれる。いつの頃からか当町に妓楼が設けられ、元禄二年(一六八九)遊女同様の有様をみせる町方女浪人を取締る触書が出されていることから(松江市誌)、妓楼の設置はこれ以前のこととも考えられる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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