和妙(読み)ニキタエ

デジタル大辞泉 「和妙」の意味・読み・例文・類語

にき‐たえ〔‐たへ〕【妙/×栲】

後世は「にぎたえ」とも》織り目の細かい布の総称。また、打って柔らかくしてさらした布。にこたえ。→荒妙あらたえ
片手には木綿ゆふ取り持ち片手には―まつり」〈・四四三〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「和妙」の意味・読み・例文・類語

にき‐たえ‥たへ【和妙・和栲】

  1. 〘 名詞 〙 ( 後世は「にぎたえ」とも ) 織り目の細かい布の総称。また、打って柔らかくしてさらした布。にこたえ。⇔荒妙(あらたえ)
    1. [初出の実例]「たらちねの 母の命は いはひへを 前にすゑ置きて 片手には 木綿取り持ち 片手には 和細布(にきたへ)奉り」(出典万葉集(8C後)三・四四三)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

ドクターイエロー

《〈和〉doctor+yellow》新幹線の区間を走行しながら線路状態などを点検する車両。監視カメラやレーザー式センサーを備え、時速250キロ以上で走行することができる。名称は、車体が黄色(イエロー)...

ドクターイエローの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android