世界の観光地名がわかる事典 「咸亨酒店」の解説 かんきょうしゅてん【咸亨酒店】 中国の浙江(せっこう)省紹興(しょうこう)(シャオシン)市にある魯迅(ろじん)(ルーシュン)ゆかりの酒場。魯迅の叔父が1894年に開業した造り酒屋で、魯迅の名作『孔乙己(こういっき)』にはこの店が舞台として描かれている。数ある紹興酒のなかでも、国家の特許を獲得した最高傑作「太雕酒」と伝統的な浙江料理が味わえる由緒あるこの酒店は、当時の雰囲気が残され、現在も地元の人や観光客でにぎわっている。ここを訪れたら、ぜひとも味わいたいといわれているのが茴香豆(茴香で香りをつけた空豆)である。 出典 講談社世界の観光地名がわかる事典について 情報