空豆(読み)ソラマメ

デジタル大辞泉 「空豆」の意味・読み・例文・類語

そら‐まめ【空豆/蚕豆】

マメ科の野菜。高さ約60センチ。茎は四角柱で、葉は1~3対の小葉からなる羽状複葉。春、葉の付け根に白色または紫色蝶形花を開く。種子を包むさやは直立し、空に向かってつく。種子を塩ゆでや煮豆ほか、味噌・醤油・あんなどの材料に、茎・葉は飼料肥料にする。北アフリカおよび西南アジア原産。さんとう。のらまめ。 夏 花=春》父と子のはしり―とばしたり/桂郎」
[類語]大豆小豆ささげ落花生レンズ豆ひよこ豆隠元豆莢隠元豌豆莢豌豆グリンピース黒豆鉈豆

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精選版 日本国語大辞典 「空豆」の意味・読み・例文・類語

そら‐まめ【空豆・蚕豆】

  1. 〘 名詞 〙
  2. マメ科の一年草、または越年草。原産は北部アフリカおよび南西アジアとされている。ヨーロッパには有史以前に伝わり、今では世界各地で栽培されている。日本へは一七世紀頃中国を経て渡来したと思われる。高さ四〇~八〇センチメートル。茎は中空で四稜(りょう)がある。葉は偶数羽状複葉で一~三対の小葉からなる。春、葉腋(ようえき)にきわめて短い総状花序を出し、二~四個の蝶形花をつける。花は大きく、白または淡紫色で、紫墨色の大きな斑を持つ。莢(さや)は長楕円形、空に向かって直立するのでこの名がある。三~五個の種子を含み、熟すと黒変する。種子は楕円形で扁平、へそが長い。未熟の種子は煮て食べ、よく熟した種子は、いり豆、甘納豆、煮豆、餡(あん)や味噌(みそ)・醤油(しょうゆ)などの原料とする。茎・葉は家畜の飼料や緑肥になる。漢名、蚕豆・南豆。とうまめ。やまとまめ。しがつまめ。野良豆。《 季語・夏 》 〔羅葡日辞書(1595)〕
  3. 若い女の陰部をたとえていう。
    1. [初出の実例]「それはそれ空豆殿と云ふたのが」(出典:雑俳・登梯子(1705))

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動植物名よみかた辞典 普及版 「空豆」の解説

空豆 (ソラマメ)

学名Vicia faba
植物。マメ科の越年草,園芸植物

出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報

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