唐牛 敏世(読み)カロウジ ビンセイ

20世紀日本人名事典 「唐牛 敏世」の解説

唐牛 敏世
カロウジ ビンセイ

大正・昭和期の銀行家 みちのく銀行頭取。



生年
明治12(1879)年8月15日

没年
昭和54(1979)年1月19日

出生地
青森県黒石市

学歴〔年〕
明治法律学校〔明治36年〕中退

主な受賞名〔年〕
勲四等旭日小綬章〔昭和53年〕

経歴
黒石藩家老の家系に生まれるが、貧しさのため弘前中学校を1年で中退。その後上京して明治法律学校に学ぶが、3年で中退し、実業界に入った。大正13年弘前無尽を設立し、景品付きの加入者募集、年中無休などのアイデア商法で業績を上げた。昭和26年商号変更により、弘前相互銀行に転換。51年青和銀行と合併し、みちのく銀行を設立、97歳で初代頭取に就任し話題となった。この間、県内金融業会の発展に貢献し、全国相互銀行協会評議員、全国地方銀行協会評議員、経済団体連合会評議員などを歴任。弘前文化学院理事長も務めた。著書に「白寿の心」「人生太く長く」「風雪の一世紀」がある。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報