風雪(読み)フウセツ

デジタル大辞泉 「風雪」の意味・読み・例文・類語

ふう‐せつ【風雪】

風と雪。
強い風を伴って降る雪。吹雪 冬》「―にたわむアンテナの声を聴く/誓子
きびしい苦難や試練。「人生風雪に耐える」
[補説]書名別項。→風雪
[類語]雨風波風風浪風雨無風微風そよ風軟風強風突風烈風疾風はやて大風颶風暴風爆風ストーム台風ハリケーンサイクロン神風砂嵐つむじ風旋風竜巻トルネード追い風順風向かい風逆風横風朝風夕風夜風春一番春風しゅんぷう春風はるかぜ花嵐薫風風薫る緑風やませ涼風すずかぜ涼風りょうふう秋風野分き木枯らし空風寒風季節風モンスーン貿易風東風ひがしかぜ東風こち西風偏西風南風みなみかぜ南風はえ凱風北風朔風松風まつかぜ松風しょうふう山風山颪谷風川風浜風潮風海風陸風熱風温風冷風

ふうせつ【風雪】[書名]

阿部知二長編小説。昭和14年(1939)刊。

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精選版 日本国語大辞典 「風雪」の意味・読み・例文・類語

ふう‐せつ【風雪】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 風と雪。
    1. [初出の実例]「瞻佇未飽、風雪趁人」(出典:性霊集‐二(835頃)沙門勝道上補陀洛山碑)
    2. [その他の文献]〔宋書‐孔顗伝〕
  3. 風とともに降る雪。風まじりの雪。ふぶき。《 季語・冬 》
    1. [初出の実例]「独在天涯年欲暮、一篷風雪下濃州」(出典:山陽詩鈔(1833)一・舟発大垣赴桑名)
    2. [その他の文献]〔全唐詩話‐巻五〕
  4. きびしい苦労や困難。
    1. [初出の実例]「長く戦場に風雪を経た兵隊だけのもつ、生きる知恵である」(出典:蝗(1964)〈田村泰次郎〉)

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普及版 字通 「風雪」の読み・字形・画数・意味

【風雪】ふうせつ

吹雪。寒苦にたとえる。唐・喩鳧〔西山寒日、侍御ふ〕詩 解(かいち)(法冠)霜中の貌(すがた) 鍾(りようしよう)(衰)たり、後の顏 慘傷す、此の身の事 風江山を動かす

字通「風」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

世界大百科事典(旧版)内の風雪の言及

【吹雪】より

…降ってくる雪や地上から舞い上げられた雪が,激しい風で空中を乱れ飛ぶ状態をいう。前者を風雪,後者を地吹雪と呼び区別する。地吹雪は,寒冷地では空が晴れていても強風(5m/s以上)が吹くと発生する。…

※「風雪」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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