唐猫(読み)カラネコ

デジタル大辞泉 「唐猫」の意味・読み・例文・類語

から‐ねこ【唐猫】

中国から渡来した猫。舶来の猫。また、単に猫。
「―の、いと小さく、をかしげなるを」〈・若菜上〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「唐猫」の意味・読み・例文・類語

から‐ねこ【唐猫】

  1. 〘 名詞 〙 ( 中国から渡来したところから ) 猫。また、特に新しい種類として渡来した猫。
    1. [初出の実例]「からねこの、いと小さく、をかしげなるを」(出典:源氏物語(1001‐14頃)若菜上)
    2. 「から猫が牡猫(おねこ)よぶとてうすげしゃうするはしをらしや」(出典浄瑠璃大経師昔暦(1715)上)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android