唾を引く(読み)ツヲヒク

デジタル大辞泉 「唾を引く」の意味・読み・例文・類語

・く

欲しくてたまらない物や、酸っぱい物を目の前に見たときのようすにいう。よだれをたらす。垂涎すいぜん

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「唾を引く」の意味・読み・例文・類語

つ【唾】 を 引(ひ)

  1. 目の前に酸っぱい物や欲しくてたまらないものがあるときの様子にいう。よだれをたらす。
    1. [初出の実例]「大和路や解文をしのぶ瓜の夫はつをのみひきてあせぞながるる」(出典:広本拾玉集(1346)二)
    2. 「津を引や青梅よりも花さかり〈貞徳〉」(出典:俳諧・小町踊(1665)春上)
  2. つ(唾)を呑む
    1. [初出の実例]「すは義隆の安否此返答如何と、各々唾(ツ)を引く所」(出典浄瑠璃・河内国姥火(1720頃か)一)

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