唾液腺の悪性腫瘍(読み)だえきせんのあくせいしゅよう(がん)(その他表記)Malignant tumor of the salivary gland

六訂版 家庭医学大全科 「唾液腺の悪性腫瘍」の解説

唾液腺の悪性腫瘍(がん)
だえきせんのあくせいしゅよう(がん)
Malignant tumor of the salivary gland
(口・あごの病気)

どんな病気か

 唾液腺に発生する悪性腫瘍(がん)には、腺様嚢胞(せんようのうほう)癌、粘表皮(ねんひょうひ)癌およびその他のがんがあります。腺様嚢胞癌は小唾液腺腫瘍の25%を占めます。とくに口蓋腺で比較的多く現れます。粘表皮癌は全唾液腺腫瘍の10%を占め、約半数は耳下腺に発生し、次いで口蓋腺に発生します。

原因は何か

 唾液腺を構成する細胞が悪性腫瘍化したものです。

症状の現れ方

 限局性の腫瘍が各唾液腺に発育しますが、良性腫瘍と異なり、周囲組織との境界が不明瞭なことがあります。また痛みを伴ったり、顔面神経の麻痺症状が現れたりします。

治療の方法

 原則的に、治療法は腫瘍の外科的切除です。唾液腺腫瘍については口腔外科専門医または頭頸部がんを専門とする耳鼻科医にご相談ください。

出典 法研「六訂版 家庭医学大全科」六訂版 家庭医学大全科について 情報

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