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唾液腺 だえきせん salivary glands

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

唾液腺
だえきせん
salivary glands

口腔腺,唾腺ともいう。口腔に隣接している腺で,主として唾液を分泌して咀しゃくと消化を助ける。また,ある種の内分泌作用ももっていて,その有効成分唾液腺ホルモン (パロチン) は,組織の老化阻止の働きをもつといわれ,すでに製品化されている。

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デジタル大辞泉の解説

だえき‐せん【唾液腺】

口腔内にあって唾液を分泌する腺。哺乳類では耳下腺顎下(がっか)腺舌下腺などがある。唾腺。

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百科事典マイペディアの解説

唾液腺【だえきせん】

口腔腺とも。爬虫(はちゅう)類,鳥類,哺乳(ほにゅう)類および節足動物などの無脊椎動物の口腔に開口し,その分泌物は合して唾液となる。節足動物では絹糸腺,毒腺,粘液腺などに分化しているものもある。

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栄養・生化学辞典の解説

唾液腺

 口腔内に開口する外分泌腺で,唾液を分泌する.耳下腺,顎下腺,舌下腺がある.

出典|朝倉書店
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世界大百科事典 第2版の解説

だえきせん【唾液腺 salivary gland】

(1)爬虫類,鳥類,哺乳類の口腔腺のうちで,消化液(唾液)を分泌する腺の総称。唾腺とも呼ばれる。ヒトでは,組織の大きさから大唾液腺小唾液腺とに分けられ,大唾液腺には耳下腺,顎下腺,舌下腺が含まれる。小唾液腺は口腔全体にわたって分布しており,粘膜や筋組織内に米粒あるいはアズキ粒ぐらいの大きさの腺組織の集合体として存在し,それぞれ独立した管によって口腔内に開いている。存在する位置によって口唇腺,舌腺,頰腺,口蓋腺などと呼ばれる。

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大辞林 第三版の解説

だえきせん【唾液腺】

唾液を分泌する腺。口腔粘膜に開口している。哺乳類では耳下腺・顎下がつか腺・舌下腺の三つの大唾液腺と、多数の小唾液腺がある。唾腺。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

唾液腺
だえきせん

動物の口腔(こうこう)や咽頭(いんとう)に開口する外分泌腺で、唾液を分泌する。脊椎(せきつい)動物では、主要な唾液腺は顎下腺(がくかせん)、舌下腺、および哺乳(ほにゅう)類のみがもつ耳下腺(じかせん)で、少数の例外を除いて多くは分枝型の腺である。顎下腺、舌下腺は粘液性細胞と漿液性(しょうえきせい)細胞をもち、耳下腺は後者のみである。ともに消化酵素としてアミラーゼ、マルターゼを分泌し、排出管からは塩化ナトリウムが分泌されて酵素を活性化する。耳下腺からはホルモン様物質(パロチン)が出るといわれる。毒ヘビの毒腺は、唾液腺のうち口唇腺の変形したものである。
 無脊椎動物の唾液腺は多様で、消化酵素(ヒザラガイ、カタツムリなど)、酸(ウズラガイ、ツメタガイなど)、毒物質(クモなど)、ホルモン様物質(頭足類など)、抗血液凝固物質(ヒル、ダニなど)、孵化(ふか)酵素(セクロピアカイコ)などが分泌される。[八杉貞雄]
 ヒトの唾液腺(口腔腺(こうくうせん))には大型の大口腔腺と小型の小口腔腺とが区別される。大口腔腺には耳下腺、顎下腺および舌下腺があり、これは哺乳類において発達している。小口腔腺には口唇腺、頬腺(きょうせん)、臼歯腺(きゅうしせん)、口蓋腺(こうがいせん)、舌腺がある。唾液腺はすべて複合腺で、多数の分岐した導管の終末部には分泌物を産生する分泌細胞によって取り囲まれた腺房があり、ここから分泌された分泌液は導管を通って排出される。これらの唾液腺は分泌物の性状から、漿液腺、粘液腺および混合腺に分類される。漿液腺は消化酵素であるプチアリンおよび無機塩類を含む粘性の少ない液を分泌し、粘液腺は酸性多糖類に富む粘性のある液を出す。耳下腺はその大部分が漿液腺であるが、顎下腺、舌下腺は混合腺である。小口腔腺の大部分は混合腺であるが、口蓋腺は粘液腺である。
 大口腔腺、小口腔腺の分泌物は合して唾液となる。しかし、分泌物の性状は、粘液と漿液とにかならずしも単純に分けられるものではない。唾液の役割は、口中を潤して滑らかにするほか、食物のそしゃくや味覚の働きを助けることにある。唾液腺は自律神経に支配されており、豊富な神経線維が分布している。そのうち、交感神経の刺激では、粘稠(ねんちゅう)な唾液が分泌され、副交感神経の刺激では、水分の多い、薄い唾液が分泌される。舌根部にある有郭乳頭の周りの溝の底、あるいは葉状(ようじょう)乳頭の間にあるエーブネル腺とよぶ唾液腺は、味蕾(みらい)に到達した物質を分解し、次の味覚に備えるといわれる。なお、唾液腺は血管やリンパ管にも富んでいる。[嶋井和世]

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世界大百科事典内の唾液腺の言及

【口器】より

…小あごと下唇には通常,味覚などの感受器が分布する口鬚(こうしゆ)(くちひげ)palpがある。下咽頭の基部には,アミラーゼなどの消化酵素を分泌する唾液(だえき)腺が開口している。アリジゴクの大あごと小あごは細長く管状に伸び,獲物の内臓物を分解する酵素を出したのち,液状物として吸い込む。…

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