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良性腫瘍 りょうせいしゅよう benign tumour

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

良性腫瘍
りょうせいしゅよう
benign tumour

全身 (生命) への影響の少い,発育が膨張性であって,浸潤性でなく,その速度がゆるいか,停止する傾向をもち,転移や再発を起すことのまれな腫瘍をいう。悪性腫瘍の対語。腫瘍実質が上皮性の乳頭腫腺腫嚢腫などと,非上皮性の線維腫,筋腫血管腫脂肪腫などの2群に分ける。

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出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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知恵蔵2015の解説

良性腫瘍

細胞が増殖してこぶのような腫瘤をつくるが、組織を破壊したり転移しないものを良性腫瘍という。これに対し、組織を破壊し転移するものが悪性腫瘍(malignant tumor)。代表的な良性腫瘍がポリープで、粘膜の細胞が増殖し、表面から盛り上がるように腫瘤をつくるものの総称。細い茎によって粘膜表面とつながっていることもある。大腸のポリープの場合はがん化する可能性が高く、内視鏡を用いた切除の対象になる。

(黒木登志夫 岐阜大学学長 / 2007年)

出典|(株)朝日新聞出版発行「知恵蔵2015」
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デジタル大辞泉の解説

りょうせい‐しゅよう〔リヤウセイシユヤウ〕【良性腫瘍】

腫瘍のうち、発生した場所でのみ緩慢に増殖し、浸潤転移・再発しないもの。比較的生命に危険はない。

出典|小学館 この辞書の凡例を見る
監修:松村明
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栄養・生化学辞典の解説

良性腫瘍

 組織の新生物であるが,転移しない,侵潤的な増殖をしない,移植性がない,無制限に増殖して宿主を死に至らしめない,などの特徴のあるもの.悪性腫瘍の対語.

出典|朝倉書店
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大辞林 第三版の解説

りょうせいしゅよう【良性腫瘍】

腫瘍のうち、発育が緩やかで成長に限界があり、浸潤や転移を起こさないもの。

出典|三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

良性腫瘍
りょうせいしゅよう

腫瘍とは一般に、生理的な細胞、組織が種々な原因によって、それぞれの生物学的な性格を変えて、原因が除かれても元に戻らない、すなわち非可逆的で、かつ、腫瘍固有のルールをもった自律的な過剰増殖を示すようになった状態と理解されている。したがって、腫瘍はわれわれ生体の細胞、組織から発生するわけであるが、発生した臓器や個体にとくに著しい影響を与えるものと、比較的そうでないものとに区別されており、前者を悪性腫瘍、後者を良性腫瘍と呼び分けている。実際にこの両者は、次に述べるような生物学的あるいは病理学的性質に差異が認められている。すなわち、〔1〕良性腫瘍は、悪性腫瘍に比べて、正常の細胞、組織との形態の変化、すなわち異型性が弱い。〔2〕悪性腫瘍は、組織、細胞の間に浸潤して広がる浸潤性発育の形をとることが多いのに反して、良性腫瘍は、もっぱら周囲の組織を押しのけて増殖する拡張性の発育をする。〔3〕悪性腫瘍は、原発部位から離れた場所に運ばれて新たに発育する、すなわち転移をすることが特徴とされているが、良性腫瘍はまったく転移をしない。〔4〕悪性腫瘍は、良性腫瘍に比して発育の速度が速く、しばしば再発するが、良性腫瘍は緩慢な発育を呈し、再発はほとんど認められない。〔5〕悪性腫瘍は、悪液質など全身に与える影響が著明であるが、良性腫瘍はそのようなことはない、などである。もちろん、良性腫瘍といえども、生命維持に重要な臓器に発生した場合には生命にかかわることはいうまでもない。このように腫瘍は、良性と悪性とに大別される一方、腫瘍の発生する組織によって上皮性腫瘍非上皮性腫瘍の二つのグループに分類される。したがって良性腫瘍には良性上皮性腫瘍と良性非上皮性腫瘍とがあり、前者には乳頭腫、腺(せん)腫、嚢(のう)腫が、後者には線維腫、脂肪腫、軟骨腫、骨腫、筋腫、管腫などが含まれる。[渡辺 裕]

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世界大百科事典内の良性腫瘍の言及

【癌】より


【癌の種類】
 異常な細胞が過剰に増生してつくる組織の塊を,腫瘍tumorあるいは新生物neoplasmという。腫瘍のうち,浸潤や転移を起こさず,成長にも限界があるものを良性腫瘍,そうでないものを悪性腫瘍という。悪性腫瘍はすなわち癌である。…

【腫瘍】より

…異常な細胞が過剰に増生してできる組織の塊をいう。このうち浸潤や転移を起こさず,成長に限界のあるものを良性腫瘍,そうでないものを悪性腫瘍といい,後者が癌である。腫瘍の種類,発生機構,性状など,詳細については〈〉の項を参照されたい。…

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