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耳下腺 じかせんparotid gland

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

耳下腺
じかせん
parotid gland

耳介の前下部に位置する唾液腺。左右1対あり,顎下腺とともに大唾液腺として唾液分泌に大きな役割を果している。導管は上顎第2大臼歯のそばに開口しており,口腔内が不潔になると,導管を逆行して感染を起すことがしばしばある。

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百科事典マイペディアの解説

耳下腺【じかせん】

唾液(だえき)腺のなかで最大のもので,哺乳(ほにゅう)類のみに見られる。下顎骨の後部に接して外耳道の前下方にあり,太い導管がその前上部から出て(きょう)筋の表面を横切り,頬粘膜の内面,上顎第二大臼歯(きゅうし)に対するところにある高まり(頬唾液乳頭)の上に開口する。
→関連項目舌咽神経

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栄養・生化学辞典の解説

耳下腺

 唾液腺の一つで,耳の前下方にある.

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大辞林 第三版の解説

じかせん【耳下腺】

外耳道の前下方にある唾液腺中最も大きい腺。導管が口腔に開口する。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

耳下腺
じかせん

口腔(こうくう)に唾液(だえき)を分泌する唾液腺には小唾液腺(小口腔腺)と大唾液腺(大口腔腺)とがあり、耳下腺は3対ある大唾液腺のうちの1対である。耳下腺は最大の唾液腺で、外耳の前下方にあり、下顎骨(かがくこつ)の下顎枝と咬筋(こうきん)の上にのった状態で位置している。ほぼ扁平(へんぺい)な三角形状で、底辺に相当する部分は上方で頬骨弓(きょうこつきゅう)の下側にわたっており、頂点にあたる部分は下顎角と乳様突起との間に達し、この深部にまで広がっている。重さ約20~30グラム、厚さは約2センチメートルである。耳下腺からは太さ3~4ミリメートル、長さ5~6センチメートルの導管、すなわち耳下腺管が前方に出て咬筋の表面を走り、頬筋を貫いて口腔前庭内面の上第二大臼歯(だいきゅうし)の向かい側に開口する。この開口部はわずかに隆起して耳下腺乳頭となっており、口を大きくあけると認められる。耳下腺の分泌細胞はすべて漿液(しょうえき)細胞で構成され、分泌唾液は漿液性で薄く、さらさらとしている。耳下腺はじょうぶな耳下腺筋膜に包まれているが、耳下腺内部には外頸(がいけい)動脈、顔面静脈、顔面神経の枝が多数貫通する。耳下腺はとくに炎症、腫瘍(しゅよう)の好発器官で、流行性耳下腺炎(いわゆる、おたふくかぜ)をおこしやすい。耳下腺を支配している神経は、分泌機能に関係する副交感神経と血管運動に関係する交感神経である。[嶋井和世]

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世界大百科事典内の耳下腺の言及

【唾液】より

…俗に〈つば(唾)〉〈つばき〉ともいい,口外に流れ出た唾液を〈よだれ(涎)〉という。大部分は耳下腺,顎下腺,舌下腺から,一部は口腔内の多数の小唾液腺から分泌される無色・無味・無臭の液体。唾液の分泌速度は,食事などによりかなり変動するが,正常成人では約1~1.5l/日である。…

【唾液腺】より

…唾腺とも呼ばれる。ヒトでは,組織の大きさから大唾液腺と小唾液腺とに分けられ,大唾液腺には耳下腺,顎下腺,舌下腺が含まれる。小唾液腺は口腔全体にわたって分布しており,粘膜や筋組織内に米粒あるいはアズキ粒ぐらいの大きさの腺組織の集合体として存在し,それぞれ独立した管によって口腔内に開いている。…

※「耳下腺」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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