善ぞ(読み)よくぞ

精選版 日本国語大辞典 「善ぞ」の意味・読み・例文・類語

よく‐ぞ【善ぞ】

〘副〙 (副詞「よく(善)」に助詞「ぞ」の付いてできたもの) 「よく(善)」を強めていう。実によく。よくもまあ。
落窪(10C後)四「よくぞ思ふ事を急ぎしてけるとおぼす」
※蝗(1964)〈田村泰次郎〉「よくぞ人間がそんな声を出せると」

よう‐ぞ【善ぞ】

〘副〙 (「よくぞ(善━)」の変化したもの) =ようこそ
浄瑠璃心中重井筒(1707)中「ヤア徳兵衛よふぞよふぞ、夜が寝られぬに、夜と共に話さふ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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