喝食鬘(読み)かっしきかずら

精選版 日本国語大辞典 「喝食鬘」の意味・読み・例文・類語

かっしき‐かずら‥かづら【喝食鬘】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「かっしきかつら」とも ) 能楽用の鬘の一つ。「花月(かげつ)」「自然居士(じねんこじ)」のような喝食物に用いるのでこの名がある。背にたれる髪の先を丸めて、鬘帯(かつらおび)を使わない。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

関連語 カゲツ 名詞

世界大百科事典(旧版)内の喝食鬘の言及

【鬘】より

…老女の髪は姥髪(うばがみ)といい,毛髪が白または〈ごましお〉になるだけで,形はふつうの鬘と似ている。男役の鬘には《自然居士(じねんこじ)》《花月(かげつ)》などに用いる喝食鬘(かつしきかずら)がある。ふつうの鬘よりは後ろを長くして結び,鬘帯を用いない。…

※「喝食鬘」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む