嘗め(読み)なめ

精選版 日本国語大辞典 「嘗め」の意味・読み・例文・類語

なめ【嘗・舐】

  1. 〘 名詞 〙 ( 動詞「なめる(嘗)」の連用形名詞化 )
  2. 舌の先で物をなめること。
  3. 貴人に薬をすすめる時などに、まず自分が服用して毒見をすること。また、その人。嘗薬師(なめくすし)
    1. [初出の実例]「両宮のなめには、おもとくすし」(出典:建武年中行事(1334‐38頃)正月)
  4. 花札で、場に伏せて積んであるめくり札の一番下にある札。
    1. [初出の実例]「なむ三初手から入れおった、〈略〉前に有り切なめじゃぞなめじゃぞ」(出典:浄瑠璃・児源氏道中軍記(1744)四)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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