噛分(読み)かみわける

精選版 日本国語大辞典 「噛分」の意味・読み・例文・類語

かみ‐わ・ける【噛分】

〘他カ下一〙 かみわ・く 〘他カ下二〙
① よく噛んで味わう。噛んでみて味のよしあしを区別する。
※志都の岩屋講本(1811)上「神農氏すなはち、諸の草をかみ分け、嘗め試みて」
物事を分別して考える。わきまえ、こころえる。
浄瑠璃・卯月の潤色(1707頃)中「をのれら兄弟同じをなごとむまれても、己等とは違ふたぞ、善悪(よしあし)はかみわける」

かみ‐わけ【噛分】

〘名〙
① 噛んで味わうこと。
② 物事の道理をよく理解すること。弁別
※浄瑠璃・忠孝大礒通(1768)一「素人(しろと)同前のまだ新米、かみ分けなしに笑ひましたは」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android