新米(読み)シンマイ

デジタル大辞泉 「新米」の意味・読み・例文・類語

しん‐まい【新米】

その年新しくとれた米。収穫当年度産の米。 秋》「―の坂田は早しもがみ河/蕪村」⇔古米
《「しんまえ(新前)」の音変化》仕事芸事などを始めてからまだ日数が少なく、それに慣れていないこと。また、その人。「新米社員
[類語](1玄米白米古米古古米うるち粳米もち糯米黒米胚芽米精白米内地米外米早場米遅場米新穀米粒飯粒小米屑米/(2駆け出し新人新顔新入りフレッシュマンニューフェース新参新手帰り新参ルーキー

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「新米」の意味・読み・例文・類語

しん‐まい【新米】

  1. 〘 名詞 〙
  2. その年新たに収穫した米。ただし、収穫期の前には前年の産米をさす。新穀。しんべい。《 季語・秋 》⇔古米(こまい)
    1. [初出の実例]「祇園祭礼後。洛上売新米」(出典蔭凉軒日録‐文正元年(1466)六月一〇日)
    2. 「新米もまた艸の実の匂ひ哉」(出典:俳諧・落日庵句集(1780頃か))
    3. [その他の文献]〔白居易‐自詠老身示諸家属詩〕
  3. 定期米市場で、翌々月限(ぎり)の米。〔取引所用語字彙(1917)〕
  4. ある物事をするのに、まだその事に従事してからの日が浅く、慣れていない者。まだ未熟な者。新参。
    1. [初出の実例]「こいつめ此頃の新米。見れば骨も堅し」(出典:浄瑠璃・夏祭浪花鑑(1745)一)
    2. 「未だ新米の家来で」(出典:赤西蠣太(1917)〈志賀直哉〉)

しん‐べい【新米】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「べい」は「米」の漢音 )
  2. しんまい(新米)易林本節用集(1597)〕
  3. しんまい(新米)
    1. [初出の実例]「ことにげいおろかならぬ太夫なれば、偏(ひとへ)にしんべいしゅのよき手本也」(出典:評判記・野郎大仏師(1667‐68)玉村吉彌)

しん‐べ【新米・新部】

  1. 〘 名詞 〙 新参の者。しんまい。
    1. [初出の実例]「この春かかへた広文が口入のしんべめも」(出典:浄瑠璃・傾城酒呑童子(1718)三)

にい‐よねにひ‥【新米】

  1. 〘 名詞 〙 今年とれた米。しんまい。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「新米」の読み・字形・画数・意味

【新米】しんまい

新穀。

字通「新」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android