噴出防止装置(読み)ふんしゅつぼうしそうち(その他表記)blow-out preventer of well

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「噴出防止装置」の意味・わかりやすい解説

噴出防止装置
ふんしゅつぼうしそうち
blow-out preventer of well

掘削作業中,暴噴徴候発生時などに坑井を密封し地上への噴出を防止する噴出流体緊急遮断装置。 BOPとも呼ばれる。暴噴とは,地層流体が地表でのコントロール不能の状態で地表に噴出することをさすが,人身災害,掘削機器の損傷など重大な事故を引起すため,その安全対策として考案された。普通,坑口ケーシングヘッドの上部に取付けられ,専用油圧ポンプにより開閉操作を行う。形式は,坑内パイプ外径に関係なく密閉できるアニュラータイプと,専用パイプのみ密閉できるラムタイプ,パイプを切断するツェアー・ラムなど多数の方式がある。通常,安全のため数種の BOPを組合せて使用されることが多い。

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