四足(読み)シソク

精選版 日本国語大辞典 「四足」の意味・読み・例文・類語

し‐そく【四足】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 四本の足。よつあし。
    1. [初出の実例]「一の羊を捕て四足を切て天に祀りき」(出典:今昔物語集(1120頃か)二)
    2. 「里まで出づれば食物もあらんに、それさへ四足(シソク)疲れはてて、今は怎麽(いか)にともすべきやうなし」(出典こがね丸(1891)〈巖谷小波〉四回)
    3. [その他の文献]〔詩経疏‐小雅・斯干〕
  3. 四本の足を持った動物。けだもの。けもの。四足獣。よつあし。
    1. [初出の実例]「もし敵方を四足のやから見継ぐと承らば、急ぎ馳せ参るべし」(出典:御伽草子・鴉鷺合戦物語(室町中))
    2. [その他の文献]〔淮南子‐墜形訓〕
  4. 机など四本の足のあるもの。四脚。
  5. ( 「しそくもん(四足門)」の略 ) =しきゃくもん(四脚門)
    1. [初出の実例]「しばし内裏になりし時、万里小路おもての四足(しそく)は建てられ侍りき」(出典:尾張家本増鏡(1368‐76頃)一〇)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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