因府年表(読み)いんぷねんぴよう

日本歴史地名大系 「因府年表」の解説

因府年表
いんぷねんぴよう

一二冊 岡島正義著

成立 天保末年頃

原本 鳥取県立公文書館(自筆本)・鳥取県立図書館(ただし子から亥の一二冊中丑寅のみ写本)

解説 寛永七年から延享四年までの鳥取藩の出来事を確実な史料に基づき簡潔にまとめ、一日ごとに記した年表。取上げた事項が重要な場合にはその前後の事情や意義を加え、近世鳥取藩の動向を知る基本的な史書としての性格をもつ。同じ著者によってその後天保一二年までの年表が作られ、寛延元年―文化四年までは「鳥府厳秘録」(自筆四冊本および自筆一六冊本)、文化二年―文政一三年までは「化政厳秘録」(自筆八冊本)、天保二―一二年までは「天保厳秘録」(自筆三冊本)とそれぞれ名称を異にするが、一括して因府年表とも称されている。いずれも鳥取県立博物館に所蔵されている。

活字本 「鳥取県史」七に岡島正義自筆本を底本としてすべて収録。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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