囮・媒鳥(読み)おとり

精選版 日本国語大辞典 「囮・媒鳥」の意味・読み・例文・類語

お‐とり を‥【囮・媒鳥】

〘名〙 (招き寄せる鳥の意の「おきとり(招鳥)」の変化した語)
① 鳥をさそい寄せて捕えるための同類の鳥。《季・秋》 〔享和本新撰字鏡(898‐901頃)〕
※俳諧・山の井(1648)秋「もすとくんて落る二ひきはおとり哉〈正式〉」
ほかのものをさそいよせるための手段として用いるもの。好餌(こうじ)
浄瑠璃信州川中島合戦(1721)三「母をおとりに掛けて、此の勘介を味方に招き取る談合(だんこう)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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