好餌(読み)コウジ

デジタル大辞泉 「好餌」の意味・読み・例文・類語

こう‐じ〔カウ‐〕【好餌】

よいえさ。人を誘惑するのに都合のよい手段材料香餌こうじ。「好餌に釣られる」
欲望犠牲などになりやすいもの。格好のえじき。「批評家好餌となる」
[類語]犠牲償い代償えじきいけにえ捨て石身代わり人身御供スケープゴート

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「好餌」の意味・読み・例文・類語

こう‐じカウ‥【好餌】

  1. 〘 名詞 〙
  2. よいえさ。人を誘惑するうまい手段、うまく誘い出すたねなどについてもいう。香餌(こうじ)
    1. [初出の実例]「鈍鳥は仏祖好餌貪て、釣り上り、網に掛て離難ぞ」(出典:報恩録(1474)上)
  3. 欲望のえじき。簡単に人の犠牲になるもの、簡単に思うままにされるもの、などについていう。
    1. [初出の実例]「乃父(だいふ)以来の恨を忘れて好餌(カウジ)に就くは」(出典銃後(1913)〈桜井忠温一六)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

1 《「礼記」月令から》カワウソが自分のとった魚を並べること。人が物を供えて先祖を祭るのに似ているところからいう。獺祭魚。おそまつり。うそまつり。2 《晩唐の詩人李商隠が、文章を作るのに多数の書物を座...

獺祭の用語解説を読む