国家基幹技術(読み)コッカキカンギジュツ

デジタル大辞泉 「国家基幹技術」の意味・読み・例文・類語

こっか‐きかんぎじゅつ〔コクカ‐〕【国家基幹技術】

国の総合的な安全保障向上や世界最高水準の研究機能の実現を図るために、国が主導して推進する大規模プロジェクト。内閣府重要政策会議ひとつである総合科学技術会議が選定し、第3期科学技術基本計画(平成18年~22年度)に盛り込まれた。次世代スーパーコンピューターX線自由電子レーザー海洋地球観測探査システム高速増殖炉宇宙開発の5分野。

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知恵蔵 「国家基幹技術」の解説

国家基幹技術

第3期科学技術基本計画に盛り込まれた科学技術についての新しい概念。「国の持続的発展基盤であって長期的な国家戦略を持って取り組むべき重要な技術」のこと。具体的には、次世代スーパーコンピューター、X線自由電子レーザー、海洋地球観測探査システム、高速増殖炉、宇宙開発の5つが選定された。なお、第2期基本計画で重点的に資金投入された「ライフサイエンス」「情報通信」「環境」「ナノテク・材料」の重点4分野については、第3期でも引き続き優先的に資金を投入するとされた。また、新たに「エネルギー」「ものづくり技術」「社会基盤」「フロンティア」が「推進4分野」と位置づけられた。

(高橋真理子 朝日新聞記者 / 2007年)

出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報

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