国庁寺跡(読み)こくちようじあと

日本歴史地名大系 「国庁寺跡」の解説

国庁寺跡
こくちようじあと

[現在地名]防府市国衙二―三丁目付近

鎌倉時代初期、周防国が東大寺の再建造営料国となって以後東大寺領の政務所を寺院化して国庁寺と称した。国庁寺を称した年代は不詳であるが、元和六年(一六二〇)二月の「防州国衙由来略記」(上司家文書)に「元来寺にては無之、防州領地之節政務所にて庁所と唱、後国庁と唱、中古より国庁寺と号、前々は南都より沙汰所役院一人宛交代にて相勤候、其役名眼代と唱、後に目代共唱候也」とあり、「注進案」は「今時は候人之内より庁奉行留守居役相務候出張之役所なり」と記す。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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