安楽(読み)アンラク

デジタル大辞泉 「安楽」の意味・読み・例文・類語

あん‐らく【安楽】

[名・形動]心身苦痛生活苦労がなく、楽々としていること。また、そのさま。「老後安楽を願う」「安楽な生活を送る」
[類語]気楽のんき太平楽無事安閑左団扇能天気気軽気軽いのうのうのほほんぬるま湯につかる

やすらい〔やすらひ〕【安楽/夜須礼】

安楽祭やすらいまつり」に同じ。 春》「―の花よ踏まれな跡なる子/暁台

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精選版 日本国語大辞典 「安楽」の意味・読み・例文・類語

あん‐らく【安楽】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ( 形動 ) ( まれに「として」の付くこともある ) 心身に苦痛がなく、穏やかで楽なこと。満ちたりて心が平和なこと。また、そのさま。
    1. [初出の実例]「思欲家々貯積、人々安楽」(出典:続日本紀‐養老五年(721)三月癸丑)
    2. 「けふ人なき所に一人ゐて、物をくひ、酒をのむ、安楽なること」(出典:宇治拾遺物語(1221頃)六)
    3. [その他の文献]〔孟子‐告子・下〕
  3. ( ━する ) 心身の苦痛をのぞき、楽にすること。
    1. [初出の実例]「君、仏に成給ふ事は慈悲に依て衆生を安楽せしめむと也」(出典:今昔物語集(1120頃か)一)
  4. 安逸に快楽にふけること。
    1. [初出の実例]「五倫の一つを安楽(アンラク)栄耀のもてあそびものとしたまふゆへに、皆あしくほろび玉へり」(出典:彝倫抄(1640))
  5. ( [梵語] sukhāvatī の訳語 ) =あんらくこく(安楽国)
    1. [初出の実例]「娑婆化主、因其請故即広開浄土之要門、安楽能人顕彰別意之弘願」(出典:教行信証(1224)六)
    2. [その他の文献]〔無量寿経‐上〕

やすらいやすらひ【安楽・夜須礼】

  1. 〘 名詞 〙やすらいまつり(安楽祭)百練抄‐久寿元年(1154)四月

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普及版 字通 「安楽」の読み・字形・画数・意味

【安楽】あんらく

安らかで楽しい。〔能改斎漫録、十、議論天下の事、多く賤感激の中にり、或いは富貴安樂の際に敗る。理、疑ふべき無きなり。

字通「安」の項目を見る

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デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「安楽」の解説

安楽 あんらく

遵西(じゅんさい)

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