法務(読み)ホウム

デジタル大辞泉 「法務」の意味・読み・例文・類語

ほう‐む【法務】

(ハフ‐) 司法関係の事務。「法務局」
(ホフ‐)
仏法に関する事務。また、法会に関する事務。
僧綱所そうごうしょ長官。また、大寺寺務を統括する僧職
[類語]公務国務政務税務軍務商務庶務財務外務労務教務学務社務会務宗務

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精選版 日本国語大辞典 「法務」の意味・読み・例文・類語

ほう‐む【法務】

  1. 〘 名詞 〙
  2. [ 一 ] ( ホフ: ) 仏語。
    1. 仏法に関する種々の事務。また、法会の事務。
      1. [初出の実例]「凡任僧綱。〈謂律師以上〉必須徳行能伏徒衆。道俗欽仰。綱維法務」(出典令義解(718)僧尼)
      2. [その他の文献]〔八十華厳経‐八〇〕
    2. 僧職の一つ。僧綱所の長官。また、諸大寺で、寺務を統括するもの。
      1. [初出の実例]「法務 可官符治部省」(出典:西宮記(969頃)一三)
  3. [ 二 ] ( ハフ: ) 法律に関する事務。司法関係の事務。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「法務」の意味・わかりやすい解説

法務
ほうむ

仏教用語。 (1) 仏法上のすべての業務。 (2) 法会の際の事務。 (3) 日本では法の事務を総管する重職の名。最初の法務は観勒僧正 (7世紀) に始り,後代では東寺真雅 (9世紀) が法務となり,その後継者がこの職に任じられた。延暦寺興福寺にもこの職に任じられる僧が出てきた。 (4) 寺院に関する事務雑用。

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