国庁(読み)こくちょう

精選版 日本国語大辞典 「国庁」の意味・読み・例文・類語

こく‐ちょう‥チャウ【国庁】

  1. 〘 名詞 〙 令制で、各国に置かれ国司政務をとった役所国衙(こくが)
    1. [初出の実例]「三年春正月一日、於因幡国庁、賜饗国郡司等之宴歌一首」(出典万葉集(8C後)二〇・四五一六・題詞)

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世界大百科事典(旧版)内の国庁の言及

【国司】より

…中央から諸国に赴任し,在地勢力である管内諸郡の郡司を統率して一国の政治を行った。その政庁を国衙(こくが)あるいは国庁といい,政庁所在地を国府といった。
[成立]
 大和国家の地方組織は,在地勢力である国造(くにのみやつこ)・県主(あがたぬし)等の支配する国・県等から成り,中央の朝廷が必要に応じて臨時に役人を地方に派遣することがあって,それが国宰(くにのみこともち)などと呼ばれることはあっても,庶政全般をつかさどる常駐の地方官というものは存在しなかった。…

※「国庁」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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