国府田 敬三郎(読み)コウダ ケイサブロウ

20世紀日本人名事典 「国府田 敬三郎」の解説

国府田 敬三郎
コウダ ケイサブロウ

昭和期の移民農業指導者 ステート・ファム経営。



生年
明治15(1882)年12月6日

没年
昭和39(1964)年12月16日

出生地
福島県いわき市

学歴〔年〕
福島師範卒

主な受賞名〔年〕
勲四等瑞宝章〔昭和39年〕

経歴
少年時代からアメリカにあこがれ、明治41年差塩小学校長を退職し、当時移民が禁止されていたため、教育視察の名目渡米農夫、洗濯屋などをして資金をため、大正3年南部カリフォルニアでまぐろ缶詰会社を設立。8年缶詰会社を売却して米作りに着手し、昭和2年ドス・パロスに8000エーカーの土地を購入し(株)ステート・ファムを設立。第2次世界大戦中、強制収容所に入れられている間に、土地の3分の2を失うなどの苦難にもめげず、「国賓」の名で知られる良質なカリフォルニア米やテキサス米とカリフォルニア米との交配による「カルローズ米」を育て上げ、移民農業指導者として“ライス・キング”と呼ばれた。戦後は経営を長男に譲り、日系人の権利擁護に尽力。39年東京五輪の際、56年ぶりに帰国した。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

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