ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「国民憲章」の意味・わかりやすい解説 国民憲章こくみんけんしょうMisâk-i Milli 第1次世界大戦後,ヨーロッパ列強による国土分割の危機に直面したトルコ国民が,イスタンブールの議会を通じて採択した誓約。ケマル・アタチュルクを中心とするトルコの祖国解放軍は,すでにエルズルムおよびシバス会議においてトルコ領土の保全,国民主権,国民議会の招集などの政策を打出していた。 1919年,イギリスの事実上の支配下にあったイスタンブールで招集された議会選挙において祖国解放軍は勝利を収めたが,それに力を得て 20年1月 28日,この議会に上述の両会議で決議された政策を「国民憲章」として採択させた。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by