招集(読み)しょうしゅう

日本大百科全書(ニッポニカ)「招集」の解説

招集
しょうしゅう

合議体の会議を行うため、一定の期日に一定の場所にその成員を集めることを命ずる行為を法令上、招集という。地方議会の招集がその代表的な例である。地方議会の場合は、つねに地方公共団体の長が招集するが、議員定数の4分の1以上の者から臨時会の招集の請求があれば、長はこれを招集しなければならない(地方自治法101条)。招集はこのほか、皇室会議(皇室典範33条)、協同組合の総会(農業協同組合法34条、中小企業等協同組合法46条)、社団法人の総会(民法61条・62条)、株式会社の株主総会・取締役会(商法231条・259条)、債権者集会などについても行われる。招集に関する規定に反してなされた合議体の意思決定は、その効力が問題とされる。

 なお、予備自衛官を防衛出動や訓練のために呼び集める行為も招集とよぶ(自衛隊法70条・71条)。また、国会については召集の語が用いられる。

[池田政章]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典「招集」の解説

まねき‐あつ・める【招集】

〘他マ下一〙 まねきあつ・む 〘他マ下二〙 呼び寄せて集める。招集する。まねきつどう。
※今昔(1120頃か)一〇「諸の悪く武き人を多く招き集めて」

しょう‐しゅう セウシフ【招集・招聚シュウ

〘名〙
① 人をまねき集めること。
※霊異記(810‐824)中「心に国を傾けることを繋(か)け、逆党を招集し」 〔後漢書‐隗囂伝〕
② 法律で、株主総会や社員総会などの会議体を成立させるために、その構成員に集合を求める手続き。
※民法(明治二九年)(1896)六一条「社団法人の理事は〈略〉臨時総会を招集することを得」
③ 地方自治体で、議会開催のため、首長が議員に集合を求める行為。〔現代大辞典(1922)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

緑酒

〘名〙 緑色の酒。よい酒。うまい酒の色としていう。※菅家文草(900頃)五・雨晴対月「緑酒猶催醒後盞、珠簾未レ下暁来鈎」※一高寮歌・嗚呼玉杯に花うけて(1902)〈矢野勘治〉「嗚呼玉杯に花うけて 緑酒...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android