トルコ北東部,アルメニア地方にある同名県の県都。ユーフラテス川の水源に近く,3000mをこえる連山にかこまれた標高1869mの高原に位置する。人口39万6092(2003)。古くはアルメニア人の居住地カリンQarinで,4世紀以降,主教座がおかれていた。5世紀前半テオドシウス2世が都市を建設(テオドシオポリスTheodosiopolis)。イラン,トルコ,グルジアを結ぶ交通・戦略上の要衝で,ビザンティン,トルコ系諸王朝,イランの係争地となった。1534年以降オスマン帝国のエルズルム県の中心都市で,現在アルメニア共和国とは鉄道で結ばれる。小麦,大麦,ジャガイモなどの集散地。アルメニア人,クルド人も多く,市内にはアルメニア関係の遺跡・遺物がある。1919年7月トルコの独立を求めるエルズルム会議が開催され,57年にはアタチュルク大学が設立された。
執筆者:長場 紘
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
トルコの小アジア半島北東部にある都市。エルズルム県の県都。ユーフラテス川の源流、カラスー川の上流域、標高1950メートルの高地に位置する。人口36万1235(2000)。小麦、テンサイなどを産する農業地域の中心である。またトルコ東部の交通の要衝で、旧ソ連地域へも鉄道が通じる。アタチュルク大学、考古学博物館などがある。ビザンティン帝国時代はテオドシオポリスTheodosiopolisとよばれた。戦略拠点でもあるため、19世紀のロシア・トルコ戦争の際にはロシア軍に占領された。
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