国民戦闘記念塔(読み)こくみんせんとうきねんとう

世界の観光地名がわかる事典 「国民戦闘記念塔」の解説

こくみんせんとうきねんとう【国民戦闘記念塔】

ドイツ東部、ザクセン州北西部の都市ライプツィヒ(Leipzig)の郊外にある、展望台を持つ石造の記念塔。ヨーロッパ一の高さ(91m)を持つ記念碑である。1813年10月に起こった「諸国民の戦い」(ライプツィヒの戦い、Volkerschlacht)の古戦場に建っている。この戦争は、ナポレオン1世率いるフランス軍19万と、プロイセンロシア帝国・オーストリア帝国・スウェーデンの連合軍36万の間で戦われたもので、3日間の激戦の末にフランス軍は敗北し、フランス軍は4万以上、連合軍側には5万以上の戦死者を出したといわれている。このフランス軍の敗北で、ナポレオンのドイツ支配が終わった。この戦いの100周年を記念して、戦死者を哀悼するため20世紀初めに建設された。

出典 講談社世界の観光地名がわかる事典について 情報

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