記念碑(読み)キネンヒ

デジタル大辞泉 「記念碑」の意味・読み・例文・類語

きねん‐ひ【記念碑】

ある出来事や人の功績などを記念して建てる碑。モニュメント
[類語]石碑句碑詩碑歌碑墓碑モニュメント

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精選版 日本国語大辞典 「記念碑」の意味・読み・例文・類語

きねん‐ひ【記念碑・紀念碑】

  1. 〘 名詞 〙 ある人の功績をたたえたり、また、ある出来事や行事などを記念したりして建てた碑。モニュメント。また、比喩的に、ある出来事や時代の記念となるような象徴的な物事
    1. [初出の実例]「労爾徳(ロルド)曼士非爾徳(マンスフィールド)の記念碑の像」(出典西国立志編(1870‐71)〈中村正直訳〉六)

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改訂新版 世界大百科事典 「記念碑」の意味・わかりやすい解説

記念碑 (きねんひ)

人物,時代,事件などを歴史的,社会的,文化的に永久に記念するために作られたものを指す。英語のモニュメントやフランス語のモニュマン(原語はともにmonument)に当たる。なおmonumentは,〈思い出させる〉を意味するラテン語monereに由来。記念碑はその性格から,(1)埋葬の地に作られる墓碑(墓碑・墓標),(2)特定の人物の記念,頌徳(しようとく)のためのもの,(3)歴史上の事件の記念のためのもの,に大別される。この三つの目的は互いに複合してあらわれるが,それらに一貫して求められるのは,その記念碑のある場所を訪れた人に,過去の人物,出来事を強く想起させ,過去と対話させることである。このような記念碑として一般に作られるものには,古代から石碑,記念像(彫像),さらには記念建築がある。古くは古代ギリシアのリュシクラテス記念碑アテナイ,前334)や多くの凱旋門があり,近代においてはタトリンの《第三インターナショナル記念塔》やグロピウスの《三月革命犠牲者記念碑》などが構想された。

 第2次世界大戦後,世界各地に戦没者や虐殺犠牲者の記念碑が多く作られたが,そこに共通してあらわれたのは,一つの特殊な空間構成を作り出し,訪れる人にその空間体験を通して,戦争悲惨,残虐を想起させる傾向であった。設計競技(1958)によるアウシュビッツ記念碑はその代表的なものであり,丹下健三による広島平和記念公園(1955)もそれであった。
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日本大百科全書(ニッポニカ) 「記念碑」の意味・わかりやすい解説

記念碑
きねんひ

モニュメント

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「記念碑」の意味・わかりやすい解説

記念碑
きねんひ

「モニュメント」のページをご覧ください。

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