国民抵抗運動(読み)こくみんていこううんどう[ウガンダ](英語表記)National Resistance Movement

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「国民抵抗運動」の意味・わかりやすい解説

国民抵抗運動[ウガンダ]
こくみんていこううんどう[ウガンダ]
National Resistance Movement

ウガンダ政党略称 NRM。イディ・アミン大統領失脚後の 1980年12月に行なわれた選挙の際に,アミン独裁体制に対抗するゲリラ組織である国民抵抗軍を統轄していたヨウェリ・ムセベニを中心に設立。1980年の選挙ではウガンダ人民会議が勝利しミルトン・オボテが大統領に就任したが,選挙に不正があったとして政府への攻撃が続き,1985年7月の軍事クーデターでオボテは失脚した。1986年1月には NRMの軍隊によるクーデターが成功し,ムセベニが大統領に就任した。その後,ムセベニに対してはウガンダ人民民主運動とその軍事組織などとの間に紛争が発生したが,1988年には和平協定が成立した。1996年5月に行なわれた独立後初の大統領選挙で,ムセベニ大統領は 74.2%の得票率で再選され,6月の国会選挙でも NRMは過半数を獲得してキントゥ・ムソケ内閣の続投を決めた。

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