国連東ティモール統合派遣団(読み)こくれんひがしてぃもーるとうごうはけんだん(その他表記)UN Integrated Mission in Timor‐Leste

知恵蔵 の解説

国連東ティモール統合派遣団

独立後の政情不安がおさまらない東ティモールに平和を定着させるため、2006年8月の安保理決議1704で設置が決められた平和維持活動。この国の安定を固め、民主的に統治を行う傾向をはぐくみ、国民和解のための対話を促進することなどを目的とする。最大1608人の警察要員を含む文民要員と、最大34人の軍事顧問等で編成される。本部を首都ディリに置き、当面任期は07年3月まで。同国の独立後、02年5月から05年5月まで、国連東ティモール支援団(UNMISET)という平和維持活動が展開され、次いで文民主体の国連東ティモール事務所(UNOTIL)という名の「平和構築活動」が行われていたが、06年5月に騒乱が起こるなど治安が安定しないため、平和維持活動を復活することにしたもの。

(最上敏樹 国際基督教大学教授 / 2007年)

出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報

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