日本大百科全書(ニッポニカ) 「圏谷湖」の意味・わかりやすい解説 圏谷湖けんこくこ 氷河湖の一種。谷氷河谷頭(こくとう)の山腹斜面で氷食作用によって形成された小さな椀(わん)状の圏谷(カール)が、気候の温暖化に伴い、かつて氷で満たされていた所が湖となったもの。アルプス山脈には多いが日本ではきわめて少なく、わずかに長野県木曽駒(きそこま)ヶ岳の濃(のう)ヶ池が知られる。[中尾欣四郎][参照項目] | カール | 湖沼 | 谷氷河 | 氷河湖 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例 Sponserd by
世界大百科事典(旧版)内の圏谷湖の言及 【カール】より …三つ以上の圏谷に囲まれた山頂は角錐形となり,ホルンと呼ばれる。圏谷底は周囲の圏谷壁からの崖錐に埋められやすいが,逆傾斜をするように深く圏谷底が削られた場合には圏谷湖が見られることもある。 この地形は主として最終氷期(6万~1.4万年前)の氷河拡大期に形成されたが,現在でも氷河氷が残っているものもある。… ※「圏谷湖」について言及している用語解説の一部を掲載しています。 出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」 Sponserd by