…《遼史》太祖紀に,輺重(しちよう)隊の随伴を失った戦闘部隊の士卒たちが馬をほふり,〈野菜〉を摘んで食にあてたとあることでも明らかなように,野菜とはまさに山野に自生する菜,すなわち,食べられる野草の謂(いい)にほかならなかった。そして畑,つまり菜園で栽培されるものは園菜,園蔬と呼ばれていた。古代中国以来のこうした正確な名義は,平安時代の日本でもそのまま受けつがれ,《和名抄》は当時の食用草本の大部分を〈園菜類〉と〈野菜類〉とに区分している。…
※「園蔬」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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