土方郷(読み)ひじかたごう

日本歴史地名大系 「土方郷」の解説

土方郷
ひじかたごう

現在の上土方・下土方など大東町の中・北部に比定される中世の郷。笠原かさはら庄に属し、土方上郷・土方下郷に分れる場合もある。応永一六年(一四〇九)二月一八日の某書下(富田仙助氏所蔵文書)では笠原庄内の土方下郷が兵粮料所として天野景政に預けられている。尾張乾坤けんこん(現愛知県東浦町)蔵の血脈衆には文明一六年(一四八四)頃に土方の鷲山道貞の名がみえる。天文一一年(一五四二)一〇月二六日、小笠原春茂は笠原庄土方上郷内の田五段を華厳けごん院に寄進した(「小笠原春茂寄進状」華厳院文書)。春茂の子氏興は同一三年七月一日、その五段を確認したのち、さらに二段を寄進する(「小笠原氏興寄進状」同文書)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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